CATV普及率40%、このほとんどがHD画質で光ディスクに録画できない現状をどうする(追記有り)
<注:末尾に新情報あり。今は過半数。>
CATV加入2000万加入を突破 世帯普及率40.1%(2007年2月27日、電波新聞)
上記記事の内容は、データをふまえ、地上のデジタル化で難視聴が減るため(実際はUHF化で電波の直進性が高まり、これまで回り込みで映っていたのが映らなくなる地域もあると思われるのだが)、契約減で収入源が減ることのないよう、ネット・電話とのトリプルプレイを更に推進すべき、という前から言われていることが中心なのだが、ここで言いたいのはこのデータに関する標記の件。
このケーブルテレビ(CATV)利用世帯の多さについては、書籍「どうなる!業界再編 放送vs通信vs電力―光メディア新時代の衝撃」でも述べられていたが、これに伴う問題として、レコーダーの対応をまじめに考えないとCATVからは(同一周波数パススルーの地上デジタル以外は)HD画質のリムーバブルディスクメディア(BD、HD DVD)にHD録画ができないのでは、不満、クレーム続出のはず!!!(すでに先進ユーザの間では怒り心頭)ということを訴えたい。
今のままでは、(Rec-POT、あるいはHDD内蔵でiLink端子を備え、かつ外部へのムーブ対応のSTBを利用して録画し、そこからムーブ可能なレコーダ、および松下のBDレコーダ(←追記。最下部リンク参照)を選択した人以外は)ハイビジョン画質で録画できない人(つまりHD録画難民)が、これに近い割合にのぼる(ただし難視聴対策のアナログ再送信のみの地域は別なので除く必要はある)、という現状を、レコーダのメーカーには良く認識してもらわなければ。(今更D-VHSはないでしょう。既に、発売されるデッキもほとんど無くなってきており、テープメディアはかさばるし編集も不可。何よりコピーワンスが続く限りムーブさえも不可という大問題。(BD等も、そこからの移動は不可ではあるのだが))
パススルーの地上デジタルのみ録画できればいいというものではない。(なかにはそれさえ出来ない局もある)
BSデジタルは搬送波の帯域の違いから当然CATVではトランスモジュレーションにせざるを得ないため、どのケーブルテレビ局でも全くHD画質録画ができないほか、ケーブルのチャンネルでもディスカバリーチャンネルのHD版のDiscovery HDなど、HD放送は増えてきている。
繰り返しますが、このままでは、保存版コレクション希望の客に向け、デジタル放送をそのままの形で余裕で録画というブルーレイの売りも、ケーブル受信世帯(特に難視聴でケーブルで受けざるを得ない世帯、障害物によるBS難視聴も含む)には、不自由な限られた逃げ道(Rec-POT経由等。これさえも移動時に頭が少し欠ける)以外は全く意味が無いことになることを、各メーカーはどう捉えておられるのでしょうか?
関連過去記事
http://fsl.txt-nifty.com/media/2006/10/ceatec2bluray_d_04f7.html
ドライブのみの外部録画装置を提案。
なお、先日発表されたシャープのレコーダ機能付きプレーヤ(インプレス記事)はこの考えに近いが、それでも、シャープのTVやレコーダ内蔵チューナとの接続を前提としているのみ・・・
(追記:内蔵チューナーのCATV対応に関する考察)
何か、力関係や業界事情で出来ない理由でもあるのか?
(内蔵HDD(ハードディスク)へのタイムシフト目的の一時記録は認めても、外部メディアにはなるべく録画はさせたくないというような放送局、権利者団体等の側の意向があるからか?・・・どうもその通りではあるような・・・映画ソフトを買わずに録画してそれをコピーするということへの警戒?それだけならば分からないでも無い、ならば、(これまでにも書いているように)後日発売されないような放送番組はすべてオンデマンド送信してもらわないと困る。)
さてここでアナログ時代に倣って考えれば、ケーブルテレビ各局でチャンネル設定は異なるが、一応業界統一のCATV用チャンネル周波数をある程度までカバーするアナログチューナーを内蔵するビデオデッキやテレビはかなりの割合であった。だから、貸与されるSTB(セットトップボックス:CATV専用チューナー)からの出力を(または元のケーブルを分岐して)繋げば、スクランブルのかかっていないチャンネルに関しては、チャンネル設定に手間がかかるものの、大多数の番組はビデオ内蔵チューナーで録画できた。
ところがデジタルチューナーでは、当然CATV用のC-CASカード(CAS:Conditional Access Systemの略)がチューナーごとに必要。
・・・ということで、追加契約でC-CASカードの支給を受け、それをレコーダーの専用スロットに挿せば受信できるようにすれば、可能になる。なのにそれを技術的にではなく、市場性がないとの思い込みから?いや業界事情から?、対応モデルが出てこないという現状。
このようなデジタルCATV対応内蔵チューナー付きレコーダーを出せば、上記の4割の家庭にのぼる市場が開けることになる。メーカーとしてはこれを狙わない理由は無いはず。・・・なのに出ていないのは、やはり何かあるのか??
ついでに、NHK技研公開で展示されていたような、リクエスト(番組追加購入)機能の付いたシステムに使われていた、CASカード(B-やC-の付かない)まで一気に対応させたモデルを最初から作ってもらえるとありがたいのですが・・・
関連過去記事
放送の概念の見直しについて提案_2006-8-13初稿を加筆
(参考追記)アクセスログでも、検索ワードとして「DVDレコーダー トランスモジュレーション対応」と打ち込んで本ページに来られた方も。これからもわかるように、ニーズは確実にあるはず。
(参考追記)データについては、
「ブロードバンド時代における放送の将来像に関する懇談会」とりまとめ
に記載の、デジタル放送の普及世帯数目標のグラフと、CATVでの視聴世帯数目標のグラフからも、現時点で40%という数字はこれに近いことがわかる。
<その後の記事(参考)>
パナのBDレコーダー、CATV用STB接続対応は便利(対応機種→DCH500もOK)<追記あり>
<追記>
最近知った、
スカパー!光での再送信はBSもパススルー相当という事実
<追記>
その後さらに増加し普及率は過半数とのこと。
アナログ停波で日本もケーブルテレビ王国に(要登録)
アンテナ工事の費用負担を考えるとIP再送信の受信者が多くなるとの予想コメントあり。


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